自分で考え、言葉で表現する力を育てる
こんにちは!英会話講師をしている中で、「海外に移住してきたけど子供が英語を話せない」とおっしゃる方からのお問い合わせを多くいただきます。
ですが、海外と日本の教育の内容がそもそも違うため、問題は「英語力」だけではないことが多々あります。例えばアメリカでは小学校の頃から社会問題や自分自身に関する作文やディスカッションを多く行なっています。
前に一度、日本人の子に「将来やりたい仕事と、その理由についての英作文を書いてきてね」と言ったら、”I want to be a singer because it’s cool.”とだけ書いてきました。ここで問題なのは文章の短さではなく、内容です。彼は本当に歌手になりたいわけではなく、”singer”という単語を知っていたから使ったにすぎません。本当に”cool”と思っているわけではなく、「理由を書いて」と言われたから理由の一文を付け足したにすぎません。つまり、「自分のやりたいことについて考える」ことよりも、「言われたことを間違いのない文章で書く」ことを優先させたのです。
私自身の経験上では、海外の学校の場合、これだけで終わらせてはくれません。「どのような歌が歌いたいのか、歌手の何がかっこいいのか、憧れている歌手はいるか」など、徹底的に質問されます。正しい文章を書くことではなく、自分の考えと向き合うことを目的としているからです。
つまり、正解を求めることの多い日本の教育に慣れてしまっていると、「なぜ、どのように」の課題で大変だと感じる子が多いようです。しかし、第二言語でいきなり課題をやるのは難しい。また、意見を表現するのは日本語でも大事であると思います。そこで、日本語で考える力を育てるためのプログラムを開始しました。日本語で自分と向き合い、考えを言語化することを目的としています。
少しでもご興味がありましたら、お気軽にお立ち寄りください。